こんにちは
大河ドラマ『青天を衝け』もいよいよ井伊直弼が登場し、安政の大獄が始まりそうな雰囲気になってきましたね。第八回『栄一の祝言』では、栄一と千代の結婚式が行われるわけですが、江戸では、不穏な空気が流れています。
今日は、福井藩主・松平慶永と福井藩士・橋本左内について書きたいと思います。
橋本左内とは? プロフィールは? 西郷どんにも登場
橋本左内は、幕末でも有名な志士の一人ですね。
<#青天を衝け 登場人物紹介>
藩主の慶永に才能を見いだされ、藩医の立場から側近へ。将軍継嗣(けいし)運動の中心となり、慶喜の側近・平岡円四郎を巻き込んで、慶喜の英邁(えいまい)さを伝える文書を完成させる。安政の大獄により若き命を散らす。 pic.twitter.com/jjsAQbM45H
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) January 17, 2021
橋本左内は、1834年生まれということで、渋沢栄一よりも6歳年上です。比較的、年齢の近い人物なのでありますが、渋沢栄一が志士になるまでに、命を落としてしまったので、出会うことがなかったのが残念ですね。
橋本左内は、福井藩医の橋本長綱の長男として生まれます。大阪の『適塾』で緒方洪庵から、蘭方医学を学び、藩医となります。
『適塾』とは、ご存知でしょうか? 蘭学者で医者でもある緒方洪庵が大阪に開いた蘭学の私塾です。 ドラマ好きの方なら、『JINー仁』が思い浮かぶのではないでしょうか。緒方洪庵は、武田鉄矢さんが演じられていましたね。
橋本左内って、志士にして、藩医です。
幼い頃から、神童と呼ばれていた橋本左内は、15歳の時に『啓発録』という「去稚心、振気、立志、勉学、択交友」という5項目からなる書物を著します。
これを15歳で書いているのだから、もう秀才、神童、言葉では、語りつくせませんね。
この『啓発録』は、今でも文庫や新書などでも読めるので、興味のある方は、読んでみるのもいいかもしれませんね。
その橋本左内の歴代大河ドラマ登場回数は、3回。『翔ぶが如く』『西郷どん』(せごどん)、そして今回の大河ドラマ『青天を衝け』になります。
今回の大河ドラマ『青天を衝け』では、小池徹平さんが演じられています。また、『西郷どん』(せごどん)では、風間俊介さんが演じられていたのも、記憶に新しいのではないでしょうか。特に『西郷どん』では、西郷隆盛と橋本左内、一橋慶喜がよく料亭に集まって、会談をしているようなシーンがありましたが、今思えば、すごいメンバーですよね。
経歴を見てもわかる通り、大変、聡明な人物で、将来を嘱望されていたのですが、「安政の大獄」で捕らえられてしまい、斬首となり、わずか26歳で亡くなります。
吉田松陰も若かったですが、橋本左内も若くして、亡くなっていますね。
若くして亡くなった幕末の志士たちは多く、もし生きていたら、どんな風に歴史に関わっていったのでしょうね。
大河ドラマ『西郷どん』の中でも西郷隆盛がかなり橋本左内を頼りにしていたシーンが出てきます。
若くて、頭も良くて、そして、人望も厚いというまさにパーフェクトヒューマンですね。
だからこそ、井伊直弼は、死罪にしたのかもしれません。
ちなみに今回、小池徹平さんは、ドラマの中で監督さんから「キラキラ感を出して欲しい」と言われて困惑したそうです。幕末の若き英雄、橋本左内の持つ情熱や志といったところでしょうか。ドラマの進み方からして、安政の大獄は、もう直前のようなので、もうあまり橋本左内の登場シーンをそうは、たくさんは、観られないと思いますが、小池徹平さんの”キラキラ感”な橋本左内が楽しみですね。
松平慶永の読み方は? 春嶽とも。 役職は?
その橋本左内を見出して、側近としたのが、幕末四賢候としても有名な松平慶永です。
まつだいらよしながと読みます。
松平春嶽(しゅんがく)と書いた方がわかりやすいかもしれませんね。
<#青天を衝け 登場人物紹介>
「才ある美しいものを好む」という気質からか、慶喜の英邁(えいまい)さをいち早く見抜いてすっかり心酔。慶喜を次期将軍に押し上げるべく奔走する。安政の大獄で隠居した後、慶喜と共に京へ上り、政界に復帰する。 pic.twitter.com/o6EezCfmDr
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) January 17, 2021
ちなみに幕末四賢候とは、福井藩主・松平慶永、宇和島藩主・伊達宗城・土佐藩主・山内容堂、薩摩藩主、島津斉彬です。
特に山内容堂と島津斉彬は、大河ドラマにも登場したことがありますし、イメージがしやすいかと思います。山内容堂は、特に『龍馬伝』の近藤正臣さんが、島津斉彬は、『西郷どん』の渡辺謙さんや『篤姫』の高橋英樹さんのイメージが強い方が多いのではないかと思います。
そんな松平春嶽、さすが賢候と言われているだけあって、橋本左内を抜擢!と人材を見る目も大変優れていたようです。
松平慶永(春嶽)は、田安徳川家の3代当主、徳川斉匡の3男として生まれます。越前国福井藩15代藩主松平斉善の急逝により、家督を継承し、16代目の藩主となります。
大河ドラマの登場回数は、何と10回目。『花の生涯』、『竜馬がゆく』、『勝海舟』、『翔ぶが如く』、『徳川慶喜』、『篤姫』。『龍馬伝』、『八重の桜』、『西郷どん』、『青天を衝け』の10作品に出てきたことになります。
- 主役や主役級の役柄ではないものの、幕末を語る上で、絶対に、外せない重要人物ですね。
- さすがに昔すぎて、観ていない作品もあるんですが、近年では、『西郷どん』で、松平慶永(春嶽)は、津田寛治さんが演じておられました。その津田寛治さんは、今回は、徳川斉昭の側近の武田耕雲斎を演じておられます。全作品では、慶喜を支え、今作品では、斉昭を支える津田さんは、実は、福井県のご出身らしいですよ。きっと、『西郷どん』で松平慶永を演じた時は、感慨深かったのではないでしょうか。
そして、今回の大河ドラマ『青天を衝け』では、要潤さんが松平慶永を演じておられます。
安政の大獄では、橋本左内を失い、自身も隠居、謹慎処分を受けてしまいますが、井伊直弼の死後は、幕政に復帰し、新将軍、徳川家茂のもとで、政事総裁職となるのです。
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