大河ドラマ『青天を衝け』が始まりましたね。このドラマは、渋沢栄一が主人公ですが、この渋沢栄一が仕えることになるのが、徳川幕府、最後の将軍である、徳川第15代将軍の徳川慶喜です。
徳川慶喜は、今までの大河ドラマでも、『徳川慶喜』という作品で主人公になるほど、日本史上有名な人物であります。山岡荘八や司馬遼太郎などの数々の小説家が作品に描き、今までも数々の大河ドラマでも有名な俳優さんが演じてこられています。
今回の大河ドラマ『青天を衝け』も草彅剛さんが演じられるという重要な役どころです。冒頭のシーンで、吉沢亮さん演ずる渋沢栄一と、高良健吾さん演ずる渋沢喜作が駆け寄るシーンもとても迫力がありましたね。
徳川慶喜ってどんな人?
徳川慶喜は、もちろん、江戸時代最後の将軍です。在職したのは、1867年1月10日(慶応2年12月5日)〜1868年1月3日(慶応3年12月9日)ということなので、わずか一年ほどのことなんですね。江戸城には、一度も入っていません。そして、江戸幕府の将軍の中では、77歳という、一番長生きした人です。亡くなったのが、大正2年ですので、まさに江戸時代(慶応)だから、大正時代まで、三時代を駆け抜けた方でもありますね。
<#青天を衝け 登場人物紹介>
徳川斉昭の七男に生まれ、一橋家を継ぎ、徳川幕府最後の将軍へ。側近・平岡円四郎の目利きで渋沢栄一と出会い、財政改革に手腕を発揮した栄一を重用する。幕府終えんの時を迎えてからも、慶喜と栄一の厚い信頼関係は終生に及んだ。 pic.twitter.com/7ez6owqg2F
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) December 21, 2020
水戸藩主の徳川斉昭の七男として生まれ、12代将軍の家慶の要望で、11歳の時に一橋家の養子になります。江戸の小石川の水戸藩邸で生まれたのに、徳川斉昭の教育方針により、水戸の弘道館で学びました。この辺りのことが今回の大河ドラマ『青天を衝け』の第一回で『栄一、目覚める』でも描かれていましたね。
そして、今回、特筆すべきなのが、慶喜が子役の時代から、登場していることです。
『青天を衝け』の徳川慶喜の少年時代・七郎麻呂役は、笠松基生(かさまつ・もとい)さん。
まずは、笠松基生(かさまつ・もとい)さんのプロフィールをご紹介します。
2009年12月3日生まれの11歳。神奈川県出身。162センチ。
特技は、指が柔らかいこと、ハンドスプリングができること。趣味は、ゲームと科学「BEST KIDS AUDITION 2015」グランプリ受賞
主な出演作品
【ドラマ】
NTV「anone」*彦星幼少役(2018年)
BSテレ東「神酒クリニックで乾杯を」(2019年)
NHK 2021年大河ドラマ「青天を衝け」徳川慶喜(幼少期 七郎麻呂 役)【映画】
「水曜日が消えた」(2020年)
「さんかく窓の外側は夜」(2021年)
大人の俳優さんが演じられている徳川慶喜しか見たことがなかったので、今回の子役時代から描かれる慶喜は、とても楽しみです。慶喜の幼名は、七郎麻呂(しちろうまろ)と言います。演じられているのは、笠松基生(かさまつもとい)さんです。ドラマの中で、聡明な少年時代の慶喜を見事に演じられた笠松君は、なんとまだ11歳とのこと。凛とした佇まいで、慶喜が後に将軍になるのだなということを思わせるような雰囲気がありました。将来がとても楽しみな俳優さんですね。
今までの大河ドラマの慶喜は、どんな俳優さんが演じられていたの?
大河ドラマは、戦国と幕末を繰り返しているのではないかと思うぐらい、幕末を取り上げている作品は多いです。徳川慶喜が登場する大河ドラマ作品も、『青天を衝け』で11作目になるようです。
今までの大河ドラマでも印象に残る徳川慶喜がたくさん登場されたと思います。
『西郷どん』の徳川慶喜は、松田翔太さん
記憶に新しいところの、最近の大河ドラマでは、2018年(平成30年)『西郷どん』に登場した徳川慶喜。このドラマでは、松田翔太さんが演じられていました。現在の『青天を衝け』の草彅剛さん演じる徳川慶喜の柔らかな雰囲気でありながらも知的で鋭い面も持ち合わせているように見える慶喜とは、また違って、松田翔太さんの慶喜は、「ヒー様」というニックネームのちょっとアウトローな面も持ち合わせた今までにない慶喜で新鮮でした。
こうやって、同じ歴史上の登場人物でも描かれ方や演じる俳優さんによって、キャラクターが違うというのが、歴史ドラマに出てくる人物の面白さだと思います。
『徳川慶喜』の徳川慶喜は、本木雅弘さん
中でも、一番クローズアップされたのが、本木雅弘さんが演じられた徳川慶喜でしょう。こちらは、『徳川慶喜』というタイトルで、押しも押されもせぬ主人公です。1998年(平成10年)の作品になるので、今から23年も前なのですね。本木雅弘さんというと、2020年(令和2年)の『麒麟がくる』で斎藤道三を熱演されたこともあり、すっかりそちらのイメージになってしまっています。
ちなみに『徳川慶喜』で、大人の慶喜を演じたのは、本木雅弘さんでしたが、この時も幼少の頃の慶喜が描かれています。慶喜の少年時代を演じられたのが当時、子役だった若葉竜也さんと崎本大海さんということです。崎本大海さんは、NHKの朝ドラ『わかば』やクイズ『ヘキサゴン』など、ドラマだけではなく、多方面で活躍されています。
この他にも徳川慶喜が出演した大河ドラマは、数多く、『八重の桜』の小泉孝太郎さんや『新選組!』の今井朋彦さん、『龍馬伝』の田中哲司さん、『篤姫』の平岳大さんといった有名な俳優さんが演じられています。ドラマによって、描かれ方が違うせいか、俳優さんもいろいろなタイプの人が演じられているのが、面白いですね。一度、歴代の徳川慶喜が一堂に会したところを見てみたいなあなんて思ったりもしてしまいます。
明治以降の徳川慶喜について 多趣味 才能あふれる後半生
徳川慶喜の在位は、約1年。30歳を超えたぐらいで、歴史の表舞台から姿を消すわけです。現在のプロ野球の選手の平均引退年齢が30歳前後と言われていますが、慶喜も若くして、第二の人生を送ることになるわけですね。しかも慶喜は、大正2年(1913年)に肺炎で亡くなるのですが、当時としては、かなり長寿である77歳。およそ40年以上も余生としての人生を送られたのですね。
そんな慶喜は、多才な人でもあったようです。
写真や油絵やサイクリングも楽しみ、弓道、手裏剣も得意だったそうです。釣りや刺繍や望遠鏡とさまざまなジャンルの趣味を持たれていたとか。もしも現在に生きておられたら、スマホやパソコンなどにも精通してさまざまなアプリを駆使されていたかもしれませんね。
また豚肉好きで豚一(とんいち)様というニックネームをつけられていたのも面白いですね。草彅剛さんや、松田翔太さんなどのイケメン俳優さんたちが演じられるキャラクターからは、想像がつきにくいニックネームでありますね。
『青天を衝け』では、徳川慶喜が重要な登場人物として、渋沢栄一の人生に絡んで来ます。これからの徳川慶喜の登場シーンがますます楽しみですね。
コメント