松平容保は、イケメン 大河ドラマで過去に演じた俳優は、綾野剛 新選組や徳川慶喜との関係は?

今回は、幕末に活躍した会津藩主・松平容保について書こうと思います。

松平容保は、幕末のドラマや映画、小説には、欠かせない人物です。

もちろん今回の大河ドラマ『青天を衝け』でも登場しています。

松平容保とは、どんな人?

松平容保(まつだいらかたもり)は、天保6(1835)年生まれです。実は、生まれた時点では、会津藩の人ではありませんでした。

江戸・四谷にある高須藩邸というところで生まれたのです。美濃高須藩主の松平義建(まつだいら よしたつ)の六男として生まれました。高須四兄弟の一人です。

弘化3(1846)年、12歳の時に、会津藩の第8代藩主 松平容敬(まつだいら かたたか)の養子になります。この松平容敬は、容保の叔父にあたるということです。

松平容敬からは、会津藩の家訓など、叩き込まれたようです。その松平容敬が亡くなり、嘉永5(1852)年に会津藩主となります。この時、まだ18歳でした。

『桜田門外の変』で、大老・井伊直弼が暗殺され、この事件を起こしたのが水戸の藩士によるものであることを知った幕府が、水戸藩を征伐した時は、会津から駆けつけ、内紛を止めるために奔走します。

この時のことが高い評価を受けて、28歳の時に、京都守護職に任じられます。ドラマなどで、描かれるのは、これ以降の時代がほとんどですね。

京に入ると、新選組や見廻組などといった浪士の集団を率いて、勤皇の志士の取り締まりに当たりました。

『新選組!』でも描かれていましたが、特に、近藤勇への信頼は、絶大だったようです。近藤勇も松平容保も義を重んじる誠実な人柄というイメージです。そんなところが両者を結びつけたのでしょうか。近藤勇、新選組もそれにこたえ、池田屋事件や禁門の変で活躍します。

孝明天皇にも信頼され、また、孝明天皇のために、身を粉にして、尽くしてきた松平容保でしたが、孝明天皇の崩御後は、事態が変わってきます。また、孝明天皇の亡くなる数ヶ月前には、第14代将軍の徳川家茂も亡くなっています。同じ年に信頼していた二人の人物をなくしてしまうのでした。

さらに、宿敵・長州が薩摩と手を結び、会津と対立する構図に。

鳥羽・伏見の戦いが勃発し、旧幕府軍は、敗戦します。

この戦いの3日後、大坂城へと退いていた徳川慶喜が、幕府の軍艦、開陽丸で江戸へと戻ります。容保と容保の弟で桑名藩主の松平定敬(まつだいらさだあき)の二人も同行することに。

容保にとっては、家臣を残して、戦場から離れるのは、本意ではなかったのではないでしょうか。

その後、江戸無血開城を経て、会津戦争へと進んでいきます。

幕末の悲劇とも言われる会津戦争。

松平容保に関しては、様々な評価があるようですが、まっすぐで、実直な性格、人柄だったのではないかなと思います。




松平容保を演じた俳優は? 『八重の桜』では、綾野剛さん 大河ドラマ『青天を衝け』では? イケメンだった?

そんな松平容保を演じたことのある俳優さんは、どんな人がいるのでしょうか?

NHK代がドラマだけに絞ってみても、松平容保の登場回数は、10回と非常に多いです。幕末の重要な人物の一人ですからね。

中でも、印象に残る松平容保は、2004年の大河ドラマ『新選組!』の筒井道隆さん。そして、2013年の『八重の桜』の綾野剛さんではないでしょうか。

『新選組!』での筒井道隆さんの松平容保公は、実直で、真面目な若き殿様というイメージでした。

綾野剛さんの松平容保は、苦悩に満ちた若き藩主といった容保でした。今までの松平容保といえば、登場はするけれど、そんなに内面まで深く描かれることは、なかったと思います。綾野剛さんの松平容保は、藩の置かれた立場や、自らの信念など、ドラマを観ていると辛くなる時もあるほどでした。本当に美しく印象に残る松平容保だったと思います。

前年のNHK朝ドラ『カーネーション』に出演して、主人公の尾野真千子さんが想いを寄せる役柄として、爆発的に人気が出た綾野剛さんでしたが、この大河ドラマ『八重の桜』での松平容保を演じる時は「きつい役、自分も容保とともに成長していきたい」とインタビューで述べられています。まさに、その通りにどんどん活躍を重ねられ、現在は、超人気俳優さんになられています。

そして、松平容保は、写真が残されており、しかも、かなりのイケメンだったということで、綾野剛さんが演じられるのもわかるような気がします。

そんな松平容保ですが、今回、演じられるのは、誰だろうと思ったら、小日向星一(こひなたせいいち)さんです。名前を見て、あれっと思われた方もいらっしゃるかも? そう、あの小日向文世さんの長男です。

小日向星一さんは、1995年生まれの25歳。身長 165センチ、体重 52キロで、明治大学を卒業されています。特技は、剣道とのことなので、時代劇にも向いていそうですよね。

そんな小日向星一さんには、弟がいて、小日向文世さんの次男にあたる小日向春平(こひなたしゅんぺい)さんといいます。小日向春平さんは、23歳です。こちらの春平さんもお兄さんの星一さんと同じく明治大学の卒業で、剣道が得意だということです。

実は、春平さんも、今回、大河ドラマ『青天を衝け』に出ていて、何の役かと思ったら、松平容保の弟の桑名藩主・松平定敬(まつだいら さだあき)役なんです。

ご兄弟で、兄弟の役とは、これは、もう息ぴったりですよね。




松平容保公ゆかりの地、お墓はどこ? 死因は? その生涯は?

松平容保が眠るのは、『会津藩種松平家墓所』というところです。ここには、会津藩主2代の保科正経から、9代の松平容保までが祀られています。1984年には、国の史跡に指定されています。

その面積は、15万m2というかなり広い大きさです。

家系図を見ると、初代は、保科正之。保科正之は、徳川家康の孫、徳川家光の異母弟に当たります。

ちなみに初代、保科正之は、ここではなく、猪苗代町の土津神社(はにつじんじゃ)というところにあります。

松平容保は、明治26(1893)年に、最後は、肺炎のために亡くなります。59歳でした。

晩年の明治13(1880)年には、日光東照宮の宮司もつとめています。

ちなみに松平容保の正室は、敏姫と言いますが、なんと19歳で亡くなってしまいます。

大河ドラマ『八重の桜』では、義姉の照姫(稲森いずみさん)が印象深かったですね。




松平容保が登場する小説・作品

松平容保について、また、幕末の会津戦争を描いたものに、『白虎隊』を題材としたものがあります。

テレビドラマでも、1986年『白虎隊』、2007年『白虎隊』、2013年に『白虎隊〜破れざる者たち』が放映されています。中でも1986年に年末時代劇スペシャルとして、放送された『白虎隊』は、評価も高く、人気があったようです。これらの作品にも、もちろん松平容保が登場します。

そして、松平容保が登場する小説には、司馬遼太郎の『王城の護衛者』があります。

こちらは、短編集となっており、表題作のほかにも『加茂の水』、『人斬り以蔵』など、合わせて5本の作品が楽しめます。古い小説になりますが、時代を超えて、楽しまれています。

もう一つおすすめなのが『会津の義 幕末の藩主松平容保』(集英社文庫)。

こちらは、植松三十里(うえまつみどり)さんという女流作家の方の作品です。2019年に出版された比較的、新しい小説です。戊辰戦争や明治時代のことも描かれており、ドラマでは、あまり描かれない松平容保のことがわかる作品です。

ちなみに解説を書かれているのは、会津松平家14代当主の松平保久(まつだいら もりひさ)さんです。松平保久さんは、松平容保の子孫で、松平容保の曾孫(ひまご)になる方です。




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