こんにちは。大河ドラマ『青天を衝け』も第3回の放送が終わりました。第3回、『栄一、仕事始め』では、栄一がなんと、第1回の放送で、に栄一と会った高島秋帆と再会します。
第1回の放送では、罪人として、捕らえられていく高島秋帆が描かれ、幼き日の渋沢栄一と高島秋帆が会うというシーンが描かれていました。
十年もの年月が経ち、高島秋帆が幕府に赦免され、江戸に戻る際に、成長した栄一と再会をします。高島秋帆も幼き頃の栄一のことを覚えていたという感動的なシーンで、今後のこの二人のつながりがワクワクするような描かれ方でした。
ただ、高島秋帆は、今までの大河ドラマに出てきたこともなく、あまり馴染みのない人物だと思います。
今回は、玉木宏さん演ずる高島秋帆という人物について取り上げてみたいと思います。
高島秋帆とは、どんな人?
皆さんは、高島秋帆という方をご存知だったでしょうか? 私は、今回、大河ドラマ『青天を衝け』で、高島秋帆という人物のことを初めて知りました。ドラマの第一回目の放送から、登場して、幼き日の栄一にも会うシーンが描かれているという、かなり気になる人物ですよね。
では、高島秋帆とは、どんな人物だったのでしょうか?
高島秋帆は、1798年の生まれ。渋沢栄一が、1840年生まれなので、実に42歳差になりますね。高島秋帆は、長崎の生まれです。その先祖は、近江国高島の武士で、近江国源氏佐々木氏の末裔と言われています。高島秋帆の実家は、長崎町年寄という、長崎奉行の補佐や貿易の仕事に携わっている家柄でした。高島秋帆自身も父の後を継いで、長崎会所調役頭取という貿易機関の仕事に就いていました。
また、父の影響から、砲術を研究したり、長崎という土地柄もあり、出島のオランダ人を通じて、オランダ語や洋式砲術を学び、高島流砲術を確立させたのです。
高島平の名前の由来は、高島秋帆
実は、高島秋帆は、東京の板橋区にある高島平の地名の由来になった人なんです。当時は、高島平は、今のような町ではなく、「徳丸が原」という幕府の鷹狩り場にもなっていた荒れ地でありました。
この「徳丸が原」において、日本初の洋式放銃の公開演習を行ったのです。
その後、昭和44年に板橋区が高島秋帆ゆかりの町という思いを込めて、「高島平」という
地名になったそうですよ。
高島秋帆は、なぜ罪人になったの? 渋沢栄一との関係は?
ドラマ『青天を衝け』の第一回で、高島秋帆は、罪人として捕らえられています。
その秋帆に幼き日の栄一が会うというシーンが描かれていました。
以前、『西郷どん』でも幼き日の西郷隆盛と、後に仕えることになる島津斉彬が出会うというシーンが描かれていたことがあり、後のドラマの展開への面白さと感動を生むことになりました。渋沢栄一と高島秋帆にしても、幼い頃に会っていたという話は、ドラマの中の創作と思われますが、後の展開にも繋がる感動的なシーンになっていましたね。
高島秋帆は、なぜ、罪人となったのでしょうか。
実は、高島秋帆は、幕府から、洋式砲術の専門家として、重用され、信頼を得ます。老中の阿部正弘(『青天を衝け』の中では、大谷亮平さん)にも認められ、江川英龍や下曾根信敦といった幕臣に洋式砲術を伝え、広めていったにも関わらず、陰謀によって、捕らえられてしまいます。それにより、高島家も断絶してしまうのです。そして高島秋帆は、長崎から江戸伝馬町へと投獄されます。その後、岡部藩預かりとして、岡部藩の牢に幽閉されるのです。
そして、1953年(嘉永6年)に、ペリーが来航し、世の中の情勢が一挙に変わることになり、高島秋帆は、江川英龍預かりとして、赦免されることにな理、幽閉を解かれることになるのです。
高島秋帆を演じるのは、玉木宏さん
玉木宏さんは、1980年1月14日生まれです。なんと、1月14日は、高島秋帆の命日でもあるらしく、ビックリされた玉木宏さんは、高島秋帆を演じることにご縁を感じられているそうです。これは、玉木宏さんの演技を見るのがますます楽しみになりますね。
玉木宏さんの大河ドラマ出演は、今回が4回目となります。以前に出演したのは、『功名が辻』、『篤姫』『平清盛』ということで、幕末を舞台にしたものとしては、『篤姫』に続く、2回目となります。『篤姫』では、なんと坂本龍馬を演じられていました。同じ時代を舞台にしたもので、別の人物を演じているのは、面白いものですね。
また玉木宏さんといえば、NHKの朝ドラ『あさがきた』に出演されていました。『あさが来た』は、『青天を衝け』の脚本家でもある大森美香さんが脚本を手がけられています。この『あさが来た』もまた幕末から明治にかけてというほぼ同じ時代の話になります。『あさが来た』では、主人公のあさの夫、白岡新次郎(実業家・広岡信五郎がモデル)を演じられていました。この『青天を衝け』にも玉木宏さんをはじめ、ディーン・フジオカさんや登場するということで、朝ドラファンの方も楽しみだと思います。ちなみに『あさが来た』でも渋沢栄一が登場します。演じられているのは、三宅裕司さんです。『あさが来た』をご存知の方は、当時を思い出しながら、観るのも面白いかもしれませんね。
また、高島秋帆が渋沢栄一に影響を与えたように、玉木宏さんも「少しでも吉沢君の力になりたい」ということを語られているそうです。以前、映画で共演したことがあり、久々の再会だったとのこと。渋沢栄一と高島秋帆のパワーも凄そうですが、吉沢亮さんと玉木宏さんの二人のシーンもこの大河ドラマ『青天を衝け』をおおいに盛り上げてくれそうですね。
まだまだ始まったばかりの大河ドラマ『青天を衝け』。ドラマの登場人物には、幕末ものでお馴染みの徳川慶喜や土方歳三なども登場しますが、高島秋帆をはじめとした、普段、あまりドラマでは、馴染みのない歴史上の人物がどう渋沢栄一に関わっていくのかも楽しみですね!
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