2021年冬ドラマの放送が続々と始まっていますね。
本日は、BSテレ東で1月30日(土)に、土曜ドラマ9で始まる
『ナイルパーチの女子会』について取り上げたいと思います。
ナイルパーチとは、何のこと?
タイトルになっている『ナイルパーチの女子会』。女子会は、もちろんわかるけれど、「ナイルパーチ」って何?と思われる方もいらっしゃるのでは?
ナイルパーチ (Lates niloticus) は、スズキ目アカメ科に属する魚類。アフリカ大陸熱帯域の川、塩湖、汽水域に生息する。全長193cm、体重200kgの記録がある大型の淡水魚として、現地では商業上重要な食用魚であり、多くがヨーロッパや日本に輸出される。鑑賞魚としても人気が高い。
ナイルパーチとは、アフリカに生息する魚のこと。かなり大きな魚で、全長が2メートルや200キロに達することもあるそうですよ。淡水に棲む肉食系の魚で、見た目は、アカメやシーバスに似ているそうです。放流により、生態系にも影響を与えることがあるようです。
日本でもよく食べられている魚で、フライにしたり、また給食などに出ていたこともあるようなので、知らず知らずのうちに食べているかもしれませんね。
『ナイルパーチの女子会』のあらすじについて
タイトルが魚なので、魚の話? というわけではないのです。でもナイルパーチという魚が一つの生態系を壊してしまうほどの凶暴性を持つ、要注意外来生物と『ナイルパーチの女子会』の原作本のそでの部分にも書かれており、そんな女同士の友情を食べ尽くす、壊してしまうという主人公のキャラクターや設定などを表しているようです。
丸の内の大手商社に勤めるやり手のキャリアウーマン・志村栄利子(30歳)。実家から早朝出勤をし、日々ハードな仕事に勤しむ彼女の密やかな楽しみは、同い年の人気主婦ブログ『おひょうのダメ奥さん日記』を読むこと。決して焦らない「おひょう」独特の価値観と切り口で記される文章に、栄利子は癒されるのだ。
その「おひょう」こと丸尾翔子は、スーパーの店長の夫と二人で気ままに暮らしているが、実は家族を捨て出て行った母親と、実家で傲慢なほど「自分からは何もしない」でいる父親について深い屈託を抱えていた。
偶然にも近所に住んでいた栄利子と翔子はある日カフェで出会う。同性の友達がいないという共通のコンプレックスもあって、二人は急速に親しくなってゆく。ブロガーと愛読者……そこから理想の友人関係が始まるように互いに思えたが、翔子が数日間ブログの更新をしなかったことが原因で、二人の関係は思わぬ方向へ進んでゆく……。
女性の友情がテーマの物語です。SNSという現代性のある題材が描かれて、そこがきっかけで、物語は進んでいきます。
『ナイルパーチの女子会』の相関図・キャストは?
主人公は、キャリアウーマンの志村栄利子役の水川あさみさん、共演は、主婦ブロガーおひょうこと丸尾翔子を演じる山田真歩さん。人物の相関図は、この二人を中心に物語は進んでいきます。
女友達がいないことを気にしていた栄利子。最初は、主婦ブロガーおひょうの書くブログが好きで、おひょうと知り合って、友達になり、喜んでいたはずなのに、その距離感を間違えたせいで、どんどん二人の関係性は、おかしくなっていきます。
原作を読んだ後で、ドラマのホームページを見たのですが、水川さんのサッパリしたところが主人公のキャリアウーマンに、山田さんの飄々とした雰囲気が自分を持っている主婦の翔子にピッタリだなあと思いました。お二人とも実力派の女優さんということで、どんなドラマになるのか、とても楽しみです。
水川あさみさんは、1983年生まれの37歳。今までにもたくさんの人気ドラマや映画で主演もされたことがあり、誰もが知っている人気女優。旦那さんは、これまた、人気俳優の窪田正孝さんであることは、お馴染みです。
原作では、翔子がかなり狂気になっていく展開がありますが、ドラマではどうでしょうか? 水川あさみさんの演技が気になります。
山田真歩さんは、1981年生まれの39歳。過去には、NHKの朝ドラ『花子とアン』にも出演され、数々の映画やドラマでも活躍する注目の女優さんです。このドラマでもまた新たな顔が見られるのではないかと期待しています。
また、この二人の他にも、栄利子に「いつもきれいだね」と言ってくる同期の社員に渕上泰史さん、栄利子の会社の派遣社員役に小池里奈さん、翔子の夫役に篠原篤さん、翔子の行きつけのカフェ店員に田村心さん、栄利子のかつての親友に森矢カンナさんといった個性派揃いの俳優さんたちがたくさん出演されますよ。これは、見逃せませんね。
『ナイルパーチの女子会』の原作は、柚木麻子さんの小説
原作は『ナイルパーチの女子会』という小説です。作者は、大人気の小説家、柚木麻子さん。この作品で、第28回山本周五郎賞を受賞されています。小説が出たのは、今から、約5年前の2015年のこと、今回のドラマ化に際して、まさに、待ってましたといったところですね。
柚木麻子さんの小説は、若い女性を主人公にした作品が多いのですが、比較的、ほのぼのとした作品と、人間の醜さなどが出てくるちょっとゾクッとするような作品といった幅広い作風をも書かれる作家さんです。それぞれの作品は、その作品の世界観から、白柚木、黒柚木と呼ばれています。
白柚木の代表的な作品は『ランチのアッコちゃん』『あまからカルテット』など、タイトルからしても楽しそうですよね。
そして、『ナイルパーチの女子会』は、もちろん黒柚木。二人の女性の友情がどのように、こじれて、執着や恐怖など、ゆがんだ友情の行方から、目が離せませんね。
さて、そんな原作があるドラマ『ナイルパーチの女子会』。どこまで原作と同じかはわかりませんが、人間の本質、ゾクゾクするような展開に期待大ですね。
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