渋沢ていの夫は、誰? 渋沢てい役は、藤野涼子さん 渋沢栄一の妹 大河ドラマ『青天を衝け』

大河ドラマ『青天を衝け』では、渋沢栄一の妹として、登場する「渋沢てい」。

渋沢栄一の実家である血洗島の「中の家」も「てい」がいるだけで、とても明るくなりますよね。

今日は、そんな「渋沢てい」について書きたいと思います。




渋沢ていの夫は、誰? 渋沢ていとは、渋沢栄一の妹

渋沢ていは、1852年生まれです。漢字表記では、貞と書きます。

両親は、父、渋沢市郎右衛門、母、渋沢ゑい、姉は、渋沢なか、兄は、渋沢栄一です。

渋沢栄一とは、12歳年の離れた妹だったそうです。そういえば、『青天を衝け』の中では、初期の頃、まだ、小さな渋沢ていと平九郎が走りまわるシーンがありましたね。

渋沢ていは、11歳の頃から、藤野涼子さんが演じています。藤野涼子さんは、最初は、子供らしい無邪気なていを演じていたそうですが、平九郎に想いを寄せるシーンは、藤野さん自身もキュンとされていたそうです。とてもピュアで素敵ですよね。

ていは、『青天を衝け』の中では、渋沢家の花のような存在ですよね、兄嫁の千代、そして、母のゑいを支えています。藤野さんも、渋沢家の女性は、本当に大変な境遇だとおっしゃっておられます。大変な時代に、大変な境遇、そんな中、てい、千代、ゑい、そして、姉の、なか、彼女たちが懸命に生きている姿には、心を打たれますね。

そんな、渋沢ていの結婚相手ですが、大河ドラマ『青天を衝け』の中で、想い合っていた平九郎とは、結婚することはありませんでした。平九郎は、新政府軍との戦いで亡くなってしまうのです。

実際に、渋沢ていが結婚したのは、明治4(1871)年のことでした。

 




渋沢ていの夫は、須永才三郎

渋沢ていの夫は、須永虎之助(須永伝蔵)の弟の須永才三郎という人です。須永才三郎は、渋沢ていの婿養子となり、渋沢市郎と名乗りました。渋沢栄一が東京に出たため、渋沢家の中の家は、この渋沢市郎が継ぎました。

ちなみに須永虎之助(須永伝蔵)は、『青天を衝け』では、萩原護さんが演じられて、よく登場しますね。須永虎之助は、渋沢栄一の従弟にあたり、虎之助は、明治時代には、仙石原村の村長になっています。
ていと市郎の子供は、長男の元治、次男の治太郎がいました。
長男の元治は、電気工学者であり、名古屋帝国大学の総長も務めています。
次男の治太郎は、篤農家であり、深谷製絲所の代表取締役、また村会議員や県会議員、澁澤倉庫の取締役も務めました。

渋沢栄一とは、生涯、信頼関係があったという、てい。1910(明治43)年に、58歳で、亡くなります。




渋沢てい役は、藤野涼子さん

渋沢てい役は、女優の藤野涼子さんです。

藤野涼子さんは、2000年2月2日生まれの21歳。神奈川県出身の女優さんです。

藤野涼子さんって、すごく本名っぽい名前なんですけど、実は、芸名なんです。本名は、公表されておられません。

実は、この「藤野涼子」とは、宮部みゆきさんの原作の映画『ソロモンの偽証』の主人公の名前なんです。役名と同じ名前でデビューしてはどうかと、映画の監督とプロデューサーからの発案だそうです。これには、原作の宮部みゆきさんも快く、OKしてくださったそう。

藤野涼子さんって、すごくいいお名前ですよね。彼女の凜とした知的で、それでいて、可愛らしい雰囲気にピッタリだと思います。

実は、この映画に出演するまで、ほとんど演技の経験がなかったという藤野さん。エキストラでの出演しかなかったそうなんです。それなのに、なんと、第39回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞してしまうという、すごい才能ですよね。

この賞だけではなく、第40回報知映画賞新人賞や、第37回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞など、さまざまな賞を受賞しました。

実は、彼女は、この時、まだ中学生。14歳だったんです。一万人のオーディションの中から選ばれました。

『ソロモンの偽証』は、映画も原作も読みましたが、本当に、藤野涼子さんに、「藤野涼子」の役は、ピッタリだったんです。

その後も藤野涼子さんは、大活躍。2017年には、なんとNHK朝ドラの『ひよっこ』にて、主人公 みね子(演・有村架純さん)の同僚・兼平豊子役を演じます。この兼平豊子は、成績優秀で、ちょっとクールな女の子なんですけど、頑張り屋さんで、普段、自分の感情をあまり出さない分、ちょっとしたシーンがすごく印象的なんです。中学を卒業して就職するという役だったのですが、同い年の生天目澄子役の松本穂香さんと名コンビなところも、印象に残っておられる方も多いのではないでしょうか?

また、母親の渋沢ゑい役の和久井映見さんとは、『ひよっこ』でも共演されていました。『ひよっこ』での和久井映見さんは、会社の先輩で、みんなのお姉さん的存在の愛子という役。愛子もゑいと同じく、そこにいるだけで、周囲をほっこりとさせるような素敵な女性の役でした。

藤野さん曰く、『青天を衝け』での和久井映見さんとの二人きりのシーンは、目の前にいるのが、「お母さんのゑいさんなのか、先輩の愛子さんなのか、一瞬わからなくなった」ことがあるそうです。きっと、とてもいい関係なのでしょうね。

真面目そうな役が多い藤野涼子さんですが、素顔は、小学校の時に、イモトアヤコさんに憧れて、芸能界に入ったというお茶目なところもあります。

2018年に高校を卒業され、大学進学はせずに、女優業に邁進されるとのこと、まさに女優業が天職だったんですね。

2018年12月には、浅田次郎さん原作の映画『輪違屋糸里 京女たちの幕末』で主演の糸里を務めました。時代劇は、この時が初めてだったそうです。渋沢ていと同じ時代を生きた糸里という役は、また別の難しさがあったと思います。糸里役を経ての、渋沢てい。渋沢ていもまた、藤野涼子さんでは、考えられないぐらいピッタリの役ですよね。

藤野涼子さんの今後の活躍が楽しみです。




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